No.149 (戦後の西欧)  : 

「W.W.U後の英・仏の『左』政権とはどのようなものか?」

英では労働党政権で、ポツダム会談中にアトリーが首相になり、銀行など
の国有化や中国の承認を実施。60年代後半から70年代前半のウィルソン首
相は、鉄鋼産業の国有化やスエズ以東からの撤兵、EC加入。20世紀末か
らはブレア首相。仏では二期14年務めた社会党のミッテラン大統領が、首
相は保守派から選出される形でバランスをとりつつ、仏が長く反対してき
た核拡散防止条約に参加し、EUを推進した。

<評価の観点>
関心・意欲・態度:

第一次世界大戦後の英・仏の「左」政権が、それぞれ労働党内閣と左派連
合内閣だったことを復習しながら、大きな関心を持って学習に臨んでいる。

思考・判断:

第二次世界大戦後のイギリスでは様々な労働党内閣が、いかにも社会民主
主義政党らしい、銀行や主要産業の国有化、中華人民共和国の承認、スエ
ズ以東からの撤兵などの政策を行ったことを的確に判断している。

資料活用の技能・表現:
EU(ヨーロッパ連合)について、その母体となったECSC(ヨーロッ
パ石炭鉄鋼共同体)の成立から現在に至るまでの発展を、年表に整理して
時系列的に把握している。

知識・理解:
戦後を代表する社会民主主義政権として、イギリスでは労働党のアトリー
内閣やウィルソン内閣、現在のブレア内閣があり、フランスでは社会党の
ミッテラン政権(首相は保守派が担当)があったことについて、基本的な
知識を身につけている。